震災後10年にあたって
いつも、ブログをご覧いただきありがとうございます。
3.11震災後10年を迎え当時の忘れてはいけない地震のことを私も思い出しました。
その時、私は事務所におりましたが、青森でも、大きな長~い揺れが続き、停電、これはただ事ではない、家内の実家の宮城県が気がかりで妻に連絡しましたが、義母と全く連絡がとれず、心配な日が続きました。
2日後に、親戚の叔父とは連絡が取れ、「お母さん生きて避難所に居るよ!」という事だけわかりましたが、道路が寸断されてお互い合うことができない様子。
本人と連絡が取れたのは確か1週間後くらいでした。
3日ほど前、青森市役所新庁舎へ行ったら、いつも色々と展示をしているのですが、今回は防災関係の展示「青森市で起きるかもしれない大地震」というパネル等の展示でした。
想定としては、青森湾西岸断層帯(入内断層)の活動により、東日本大震災と同規模の地震が起きる可能性があり、被害全体を想定したパネルがありました。
世界遺産候補に決まった東北北海道の縄文遺跡群の代表である青森市の「三内丸山遺跡」。
5500年前から4000年前まで1500年続いて、消息をたった原因がこんな地震があったのではと思いました。
防災の冊子もお持ち帰り自由だったので色々いただいてきました。
もう一つ、青森市の新庁舎の冷暖房システムですが、ご存じですか。
国の補助事業を利用して導入してようですが、菅総理が所信表明した日本の温暖化ガス排出を「2050年に実質ゼロに」
の実現に向けて、青森市は一歩進んでいるようですね!
防災・省エネについては、建築家としても常に意識して提案していかなければなりませんね。
新技術開発やエネルギ-利用について、次々と様々な形で進化が続けられてはいるものの、イニシャルコストとランニングコストも大事ですが、どんな社会活動・生活をするか、したいか! が重要で、作られた建物という環境の中でどう過ごすか、を考えながら設計をしていこうと思っています。
特に、家族が生活をする住まいでは、自然の脅威を排除することだけではなく、自然の恩恵をできるだけ取り入れられる工夫をすること、つまり間取り計画や窓の機能の選別や配置によって、生活環境は大きく変わり、家族にも大きな影響を及ぼすことも伝えて行きたいと思っています。 そんなことを、伝えるために全国各地で開催しています。